2012-12-12 つづき 元明天皇御代和銅三庚戌年、下総国住人孔王部堅は一家五十口を引き連れ此島に移住す。専ら荒茫を開発す。堅は後剃髪授戒し慈航沙弥と号し、天平三辛未年七月十五日示寂す。堅の室は瑞枝売と云ふ、大島郷長孔王部醜男の姉也(戸籍の志己夫)、天平勝宝四年十一月十五日逝去し、法名を寂照尼と号す。 つづく。